※本記事は筆者の個人的な体験を元にした記事です。
医学的・心理的助言を専門的に提供するものではありません。
一般的な知識、情報としてご覧ください。
こんにちは。たのです。
通院レポ②は、病院外でWAIS-Ⅳを受けたお話です。
(なので、通院とは異なりますが、転院の話にもつながるため、あえて通院レポとしています。)
私は、ここ6年ほど、資格試験とぶち当たっています。
試験結果が不合格となるたびに、自分の勉強の仕方について考えてきました。
自分の苦手なことを改めて数値で知りたい(もしかすると、知らないだけで知的能力に問題があったりする…?)という気持ちから、WAIS-Ⅳを受けた時の話です。
WAISを受けたきっかけ
以前から、IQテストはいつか受けてみたいなーと漠然と思っていました。
しかし、その時は高額な費用を払ってまで受けたいという気持ちはなく、診断の確定要素としていつか受けてみたいな〜程度の気持ちでした。
2年ほど前に、資格試験の結果が不合格だった時、自分のADHD特性と全然向き合っておらず、
・勉強量が間に合っていない
・スケジュールもめちゃくちゃ
・やらなきゃという焦燥感にだけ駆られて恐怖感で動けなくなる
と鉄板の特性を発揮しまくりでしたが、とりあえずやるの一点張りでした。
このままではいけない。何かを変えよう。
と思った時、まずは自分を知ることから始めようと思いました。
私は、高校受験・大学受験どちらも不合格だった経験があり、「試験」に対して若干トラウマがあります。
今更、このことで落ち込み続けられるほど、過去の出来事を引きずってはいません。
しかし、本当は一発で合格したかった。
本当はこんな思いしたくなかった。
こんな思いをさせられた試験が怖い。
これもまた、私の本心だと思います。
今の所、この気持ちと決別する方法は合格を勝ち取ることだと思っています。
それなら、徹底的に自分の得手不得手を洗いざらいにしてやろうと思い、民間でカウンセリングを行っている団体でWAISの予約を取り、検査を受けました。
WAIS結果から自分の能力の凹凸を知る
その当時のWAISを受けた結果は、下記の通りです。


●WAIS結果
全検査(FSIQ):113
言語理解(VCI):115
知覚推理(PRI):120
ワーキングメモリ(WMI):106
処理速度(PSI):96
私の予想としては、ワーキングメモリ:最下位、処理速度:最高位だと思っていました。
しかし、結果は、処理速度:最下位、知覚推理:最高位の結果でした。
自分の能力の中でも処理速度は高いと思っていただけに、この結果は衝撃でした。
WAISの結果は、全検査IQよりも各項目の凹凸から得意・不得意を理解することがとても大切だと思います。
各項目のうち、私は知覚推理・言語理解が得意、処理速度・ワーキングメモリが不得意と考えられます。
なお、各項目が表す能力は以下の通りです。
・全検査(FSIQ)
全体的な知能レベルの指標
言語理解、知覚推理、ワーキングメモリ、処理速度の4つの指標の得点をあわせ、総合的な指数を算出する。
・言語理解(VCI)
言語の理解力、表現力、推理力、思考力に関する指標
・知覚推理(PRI)
視覚情報の把握、推理、解決力、対応力に関する指標
・ワーキングメモリ(WMI)
一時的な情報の記憶、処理能力に関する指標
記憶力や集中力にも関係する。
・処理速度(PSI)
情報を処理するスピード、識別するスピードに関する指標
私の場合、法則性や差異に気づいたり、それを言語で表現することが得意とわかります。
一方、聴覚情報処理や短期記憶、素早く処理することは不得意とわかります。
WAIS結果の感想
検査結果を見て、予想と違っていたことのショックや得意だと思っていたことが実は苦手と知っても落ち込むことはありませんでした。
むしろ、自分自身の能力について知らなかったことを知れた嬉しさが勝っていました。
また、これまでは得意なことをふわっと漫然と認識していたので、
・言葉で説明することは得意だな
・視覚から情報集めるの得意だな
となんとなく思っていたことが改めて、自分の強みであることを実感することができました。
この結果を見て、ただ単に、頭が良い・悪いと思うのではなく、
・自分の強みをどう活かすか
・自分の苦手をどうカバーしていくか
これを考えていくきっかけになりました。
そして、検査結果をふまえて、
「今の勉強法、合ってないな。」
とも気づくことができました。
結果をふまえて特性に合った勉強法に変えてみた
WAISを受けるまで、私は割と伝統的な方法で勉強していました。
問題をノートに解く→間違えたらノートに解き直して解説を読んでメモる
ということをしていました。
この方法は、理解度は上がりますが、勉強量をこなせなくて困っていました。
何周かテキストを回そうと思っても、1周できればいい方。
試験当日までに、1周すらままならない時もありました。
WAISの結果をふまえて、私は処理速度が遅いようなので、書くことをできるだけやめました。
・ノートはできるだけ使わず、問題集に間違えた問題のチェックを入れる。
・解説に説明書きを加える時も、解説に直接書き込む
これに変えただけで問題が1周以上回せるようになりました。
WAISを受けることは必須ではないにしろ、自分の凹凸を知ることはとてもいい機会でした。
量をこなす+質を上げる
資格勉強はこれが大事だと思います。
私が受験している資格試験は、5肢択一問題や○×問題形式のため、ノートが無くても試験勉強ができています。
今後は量をこなすだけではなく、出題傾向や苦手分野なども分析も行い、勉強内容の見直しもしていく必要があります。
トラウマを成功体験に変えてみせる!!
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